
私は、9月末から11月末までイタリア・パドヴァ大学に研究留学に行っておりました。
この2ヵ月間に旅したイタリア国内各地について3つの記事に分けてご紹介したいと思います。本記事では、フィレンツェ・ピサについて書きます。
私の思い出をまとめる形で本記事を執筆することで、留学する人だけでなく、イタリアに観光で行こうと考えている人に向けて参考になるような記事を目指します。
ヴェネツィア・パドヴァ・ボローニャについては以下の記事をご参照ください。
フィレンツェ (Firenze)

フィレンツェは私が留学して初めて観光で訪れた地です。
今回イタリアで一番好きになった場所だと思っています。
以下写真とともに思い出を振り返りたいと思います。


↑サンタ・マリア・デル・フォラーレ大聖堂(ドゥオーモ)・ジョットの鐘楼とサン・ジョバンニ洗礼堂
フィレンツェの中心部に突如として現れる異世界の光景に、わたしは思わず涙が出そうになりました。一つ一つの彫刻や壁画、色合いなどどれもが素晴らしいです。
この建物の美しさは、私の言語力では表現できないため、これ以上書きませんが涙が出るくらい感動したということだけわかってもらえたらと思います。
ドゥオーモやジェットの鐘楼については他にも詳しく書かれている方がいらっしゃるので、以下にリンクを張っておきますので、ぜひそちらもご覧ください。



ドゥオーモのクーポラやジェットの鐘楼は、登ることが可能です。どちらも400段以上の階段を登ることで最上部にたどり着くことができます。一日でどちらも登るのはお勧めしませんと書かれている方が多いです。(私は、これを見てジェットの鐘楼だけ登りました。)
入場チケットが必要なので、行かれる方は事前にオンラインで予約しておいたほうが良いと思います。
Brunelleschi Pass か Giotto Pass のいずれかを購入されるのがお勧めです。前者では、クーポラ、ジェットの鐘楼、サン・ジョバンニ洗礼堂、ドゥオーモ付属博物館、サンタ・レパラータ遺跡に、後者はクーポラを除く他4施設に入場できます。
私は 後者のGitto Pass を購入し、ジェットの鐘楼に登り、フィレンツェといえばの風景を写真に残しました。それが本項目の先頭の写真になります。


↑サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局
800年以上の伝統を守るフィレンツェに存在する現存する世界最古の薬局であり、「王妃の水」と呼ばれるオーデコロンの起源となるものを作ったとされています。
このブランドの製品は、日本でもときどき百貨店で購入可能なようで、知っている人も中にはおられるのではないでしょうか。(本日大阪駅の大丸にて常設されていることを知りました。フィレンツェで購入した香水がなくなっても、大阪駅で買えることに感激しました。)

FRESIA(フリージア)という香りです。牛乳石鹸の赤箱に似ている気がします。(個人差はあると思います。)
サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局自体は、イタリア国内のほかの地域にも存在していますが、フィレンツェにあるところが最も有名です。
薬局の入り口には警備員が立っており、中に同時に入れる人数が制限されているようです。
外には、観光客を含めて入るために列ができていました。
私が目撃した時や実際に入った時は10~20分ほどの列が常にできていた印象です。


↑ウフィツィ美術館
レオナルドダヴィンチやラファエロ、ボッティチェリなど、イタリアを代表する芸術家の作品が所蔵されています。
ルネサンス美術のコレクションとして、世界最大であり、多数の絵画や彫刻などの芸術作品が各部屋や廊下を使って展示されています。
芸術好きの方にはたまらない場所ではないでしょうか?
公式サイトからチケットを予約することで入場が可能になります。
朝方の時間はすいていることが多いので、入場までにあまり時間がかからないことが多いのでお勧めです。
また、イタリアでは芸術に触れてもらう機会を作るために、毎月第一日曜日は国立の美術館が無料になるそうです。観光客にも適応されるのですが、チケットを得るためにかなり多くの人が並ぶため、長時間を要することは確実です。
そのため、観光で一時的にしかその地域にいない人は有名どころの美術館に第一日曜日に行くことは避けたほうが賢明かと思います。
むしろあまり有名でないところは、無料であまり並ばずに入ることができ、思いがけない出会いがあるかもしれません。
また、本来の意味とは異なり褒められたものではないかもしれませんが、お金をかけずにきれいなトイレを確保できるという意味でも観光客にとってはいいかもしれませんね。
観光客が入るということは、グッズを買ってくれる人が相対的には増えることも意味しますから、お互いにwin-winな関係といえるでしょうか。
コロナ期間中は一時期廃止されていたようですが、復活したこの制度をうまく活用することでよい観光ができれば幸いです。以下にいくつかほかの方が書いたサイトへのリンクを貼っていますので、そちらも参考にしてください。




↑ヴェッキオ橋
この橋の両側には、アクセサリーや革製品などの高級ブティックが並んでいます。
現地では”ポンテ・ヴェッキオ”といい、古い橋の意味通りイタリア最古の橋とされており、第二次世界大戦をも乗り越えた橋であります。
また、東京ディズニーシーにかかる橋のモデルとなっています。
ピサ(Pisa)

フィレンツェからさらに西に電車で1時間程度のったあとにつくのがピサです。
上は、ピサと言えばの「ピサの斜塔」の写真です。傾いてることは知ってましたが、これほどまでに傾いているとは思っていませんでした。
斜塔に登るには、公式サイトなどで予約することが必須となっています。詳しくは、別の方が書かれているこの記事を参考にしてみてください。
予約した時間になれば、入場待ちの列に並ぶのですが、その際に手持ちできるようなもの(スマホやカメラなど)を除く荷物の持ち込みが禁止されています。
近くにセキュリティのいるロッカールームがありますので、そちらで荷物は預けます。やり方は係員が教えてくれるので、特に困ることはないですが、預けた際に発行されるコード付きの紙をなくさないように注意してください。
降りてきた後に荷物を回収する際に必要となります。
常に係の人が待機していますので、安心して荷物を預けられますが、流石にパスポートや財布などの貴重品は身に着けていました。私の場合、予約時間を少し過ぎて到着してしまったのですが、係の人がすぐに対応してくださり、入場することができました。

塔の中から入り口部分を撮影しましたが、外に立っている人と比べると、いかに傾いているかが実感できるかと思います。
この傾きは軟弱な地盤が原因だといわれています。建設途中で傾き始め、それを少しずつ修正して現在の形になったということです。
今後、2,300年は倒れないだろうと予想されていますので、ご安心して登ってみてください。



↑斜塔の頂上からの眺め
また、階段をよく観察すると面白いことを発見しました。


これらは内部の階段の写真ですが、それぞれの段で削れているところがずれています。
さて、問題です。なぜ、このようなことが起きるでしょうか?

これも傾きが原因です。実際に登ってみるとわかりますが、傾いている内側(この写真でいうと右側)を登っているときは、勝手に体が塔の外側に引っ張られるので、各段は外側が削れます。一方で、外側(この写真における左側)では体は塔の内側に引っ張られるので、各段は内側が削れるということになります。
皆さんもぜひご自身の目や体で体感してください!三半規管の弱い人はきっと気持ち悪くなりますよ。(笑)
ピサの斜塔はあのガリレオ・ガリレイが落体の実験(物体の落下速度は質量に依存しない)をしたとかしていないとか言われていることでも有名です。(実際のところどうなのでしょう?(笑)こういう伝説的な話はこの議論によくなっていますよね)
そんな理系にとってはたまらない歴史を感じる土地に皆さんも足を運んでみてはいかがでしょうか?フィレンツェに行った際にはぜひピサもプランに入れてみてください。


以上、留学中に訪れたフィレンツェ・ピサについて自身の思い出をまとめるつもりで、本記事を書いてみました。
他のイタリア国内の観光については別の記事で紹介します。
時間がかかりますが続編も書いていきたいと思っておりますので、お待ちいただければと思います。
ご意見・ご指摘・質問・相談などある方はご気軽にコメントください。
では、また。Chao, Grazie
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